web.xmlにDispatcherServletの設定を記述すると、applicationContext.xmlの次に "[サーブレット名]-servlet.xml" という名前の設定ファイルをSpringが自動的に探して、設定を読み込む。
設定ファイルの読み込み順序は、次の通り。
web.xml → applicationContext.xml -> [サーブレット名]-servlet.xml
サーブレット設定のファイルでは、定義したbean間の依存関係等を記述する。
冒頭部のエンコード設定等は他の設定ファイルと同じく、Springに付属しているサンプル等からコピーする。
(この記述は、Spring3.0.2(Java1.6、Tomcat6.0)を動かしたときの設定)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:p="http://www.springframework.org/schema/p"
xmlns:context="http://www.springframework.org/schema/context"
xmlns:aop="http://www.springframework.org/schema/aop" xmlns:tx="http://www.springframework.org/schema/tx"
xsi:schemaLocation="http://www.springframework.org/schema/beans
http://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans-3.0.xsd
http://www.springframework.org/schema/context
http://www.springframework.org/schema/context/spring-context-3.0.xsd
http://www.springframework.org/schema/aop
http://www.springframework.org/schema/aop/spring-aop-3.0.xsd
http://www.springframework.org/schema/tx
http://www.springframework.org/schema/tx/spring-tx-3.0.xsd">
コントローラを名前によって自動で識別させる場合は、次のように記述する。
<bean class="org.springframework.web.servlet.mvc.support.ControllerClassNameHandlerMapping" />
このように記述すると例えばURLに
http://localhost:8080/sample/index.html
と指定した場合、SpringフレームワークがIndexControllerというクラスを自動で探す。
LoginFormControllerのように、2つ以上の単語が複合する名前の場合、全て小文字で表記する。
http://localhost:8080/sample/loginform.html
(↑)こうURL指定すると、SpringフレームワークがLoginFormControllerというクラスを自動で探す。
DIを自動で行わせるためにDI対象のクラスを自動スキャンする設定は、次の通り。
<context:component-scan base-package="sample.dao.impl" />
DAOインターフェイスに対応するDAO実装クラスが "sample.dao.impl" パッケージにあるとき、上記のように記述することで、同パッケージ配下の全てのクラスをDI対象として読み込む。
ただしDIに使いたいクラスの宣言部に@Componentアノテーションを付けておく必要がある。
@Complnent
public class SampleUserDaoImpl implements SampleUserDao {
DI対象として読み込まれたクラスを使いたい場合は、@Autowiredアノテーションを付けて宣言する。
例えばSampleUserDaoというインタフェースをDIで使いたい場合は、このインターフェースを使いたいクラスで次のように記述する。
@Autowired
private SampleUserDao sampleUserDao;
先にコンポーネントスキャンで、sample.dao.implパッケージ配下を読ませているので、同パッケージ配下にある実装クラスがインジェクションされる。
DAOクラスをインターフェースとしているのは、実装のDI設定を柔軟に変更できるようにするため。
例えばテストのために固定データをreturnするだけのモックをDIさせたい場合は、コンポーネントスキャンでモックのパッケージを指定する。(SampleUserDaoインターフェースの実装がモックに差し替わる)
この他、ビューや例外処理の記述もあるが、長くなりすぎるため別の記事とする。
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